奈良

急に降って湧いた奈良

その日は友の快気祝いの予定だった。

迷ったあげく、快気祝いを変更してまでも

奈良に行かなくては!と思った

友も快く変更してくれて

行ける時は行けるようになってるんだと思った。

主人の仕事が忙しくてなかなか言い出せなくて、

言ったのが前日夕方。

明日奈良に行くからと

いつもなら、あかんぞ!絶対あかんぞ!

と言う。

何もいわなかった。

あー行ける。。。。

こんな調子で主人にお伺いをたてる。

もう行く段取りはできてます。

バスのチケットも買ってます。

それなのに主人に言えない。。。

なぜなんでしょうね。

昔っからです。

ドキドキしながら言います。


で、順調よく奈良へ

志賀直哉旧邸にて杉謙太郎さんの花の会

私が想像していた花の会と全く違う

口では言い表せないほどの演出

この世にこのような事があるのでしょうか?

一日中背筋がぴーんとはった

というか、自然と凛とした1日が過ごすことができました。

空間、環境って大切ですね。

気がよければ、寄ってくる人達も変わるんですね。

この場所に居られるだけで幸せと感じる

何も無い狭い空間に活けた花が凛とあるだけ。

あるのは、自然の光だけ

それだけで、充分心は満たされる。

余計なものなど何もない。

身体ひとつそこに凛として座って

花と向き合う。

なんと美しい姿なんでしょう。

だからどう。。。。

ってことじゃないけれど、

何が変わったわけでもないけれど

私の根っこにドスンと居座ったまま。

本当にありのままの姿のなんと美しいことでしょう。

人もそうでありたいと思った。